シャボン玉フォーラムinみやぎ参加報告

協同組合石けん運動連絡会(協石連)会員の生協・漁協・農協・NPOの組合員が集まり、せっけん運動を広めるための情報交換の場とする「2013シャボン玉フォーラムinみやぎ~3.11を考える  被害者にも加害者にもならない暮らしの提案~」が5月11日~12日に宮城県仙台市で開催されました。フォーラムでは水環境保全を中心にした環境問題をテーマに、講演や分科会を行いました。初日は320人、2日目の分科会には250人が参加し、生活クラブ虹の街からは環境委員会より2名が参加しました。
 

全体会「文明の質が問われる時代」

 
日本人初の宇宙飛行士として地球の模様を中継した秋山豊寛氏(京都造形芸術大学芸術学部教授)が、福島第一原発から32キロの福島県阿武隈山地から避難した様子などを話されました。秋山氏は、15年間有機農業にいそしんだ土地を追われ、現在は京都で田畑を耕していらっしゃいます。
宇宙から、薄い大気に包まれた青い地球を見た時、「食べて、寝て、次の世代を育み、歴史の中で生きている」という人の営みを感じ、身体の元となる食べ物を作ろう、と思ったのが有機農業へ転換したきっかけだそうです。
「さまざまな事が起こりそうな気配がしている今こそ、日本はどういう文明を次世代に残していくべきなのか、を考える時です。様々なマーケティングシステムが人間の無意識分野を標的にしてきているのに対抗するために、農作業などで全身から情報を得て、無意識分野の体験を豊かにしておくことが重要です。」と結ばれました。
 

第二分科会 「たいせつなこと」

津波被災地にせっけんを広める組合員活動

  第1部では、ケミカルワークスジャパン技術開発部の井田裕之さんから、津波の被害に遭った(株)高橋徳治商店の工場のヘドロを洗浄するためのせっけん開発のお話がありました。海水に含まれるにがり成分がせっけんの妨害反応を起こすため、まずクエン酸で洗浄してから新しくヘドロ洗浄のために開発した、洗浄作用の強いせっけんを使って工場内を洗浄したこと、最初はあまりにも落ちないので、合成洗剤を使おうと思ったが、このような状況だからこそせっけんを使わなければならないという高橋徳治商店の思いが伝えられました。
第2部は、あいコープみやぎの石けん環境委員会から被災地でのせっけん運動についての報告がありました。震災後、水の大切さを思い知らされたとおっしゃる理事の高崎かおりさんは、水不足のうえ下水の処理が出来ないことから、なるべく水を使わないように、また合成洗剤を使用しないようにと行政やメディアから呼び掛けがあるものの実際行われているのか、正しい情報を組合員に伝えなければならないと紙芝居を作成し小学校や市民センターでせっけんの利用を呼び掛けました。また、せっけんを広めるために「環境社会実験、未来プロジェクトin仙台」に応募し約30万円の補助金でパンフレットを作って学習会を行いました。被災し改めてせっけんの重要性を感じたという高崎さんは、せっけん運動を成功させるためには堂々と自分はせっけん利用者だということをアピールし社会に訴えていくことが大切なのだと教えてくれました。
 

第三分科会「3.11を忘れない!!許せない原発事故!」

震災から二年二ヶ月の活動をあいコープふくしまの理事 橋本拓子さんが発表されました。福島で住み続けることを選択した組合員達は、最初は失意の中にいましたが、放射能不検出の作物を作るための生産者のたゆまぬ努力、内部被曝に打ち勝つための学習会や避難ツアーの開催、自らの体験を話すことなどで少しずつ元気を取り戻したそうです。出来ることは何でもしたいとの想いから、組合員が議論を重ね、生協でホールボディーカウンターを購入し、5月から測定が開始されました。
浪江町から本宮市に避難している組合員の橘柳子さんは、「浪江町は国策に反して原発誘致をしなかったので、原発事故の連絡は来ないし、支援物資の差別がありました。大人も子どもも安心感がなく、基本的人権を奪われている気がします。」と話されました。
福島の原発事故の問題を、自分たちひとりひとりの問題として考え続けていこうと強く思いました。
(理事  榊原樹子・並木道子)

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