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6月28日㈬~(株)丸きんまんじゅうコラボ企画・パン&スイーツでランチ~

 2017年6月28日㈬、センター柏にて、デポ活2ndカフェの企画「パン&スイーツでランチ」を開催しました。

 

 今回は、フルーツケーキでおなじみの(株)丸きんまんじゅうとのコラボ企画で、佐賀県からはるばるお越しいただいた森さんのお話を皆でお聞きしました。森さん、今朝は久しぶりの3時起きだったとのことです。

 

 (株)丸きんまんじゅうは、昭和25年に創業し、現在3代目です。長崎の出島から続くシュガーロードの脇に「甘いもので皆を幸せにしたい」という理念で創業されました。

※シュガーロードとは?・・・江戸時代、鎖国の時に海外との唯一の窓口だった長崎の出島、出島から佐賀を通って小倉まで、京都・大阪・江戸へ砂糖を運ぶ道があったそうです。長崎街道とも呼ばれ、街道沿いは、南蛮から伝わったお砂糖を使ったお菓子の技術も伝わりやすく、その技術と味は現代に受け継がれています。

 

 まんじゅうひとつで創業し、しばらくはまんじゅうしか作っていなかったそうです。グリーンコープさんから、添加物を使わないスイーツを作って欲しいとの依頼があったことから、まんじゅう以外のものを作ることになりました。

 

 洋菓子よりもヘルシーなイメージのある和菓子ですが、添加物に関していえば、洋菓子よりもたくさんの添加物が使われている可能性が高いのです。市販の物は、キャリーオーバーで表示義務がないものを含むと、たくさんの添加物が使われています。日本では800以上の添加物の使用が認められていますが、生活クラブでは安全性の確認された、85種類に限定して使用を認めています。安全性が疑わしいものに関しては使用を認めてはいません。

 

代表的なものを挙げますと、

 軟化剤として使われるリン酸塩は、小豆の皮を溶かすために使われます。人体への影響としては骨を溶かすので、骨粗しょう症につながると言われています。固い骨を溶かす位ですから、小豆があっという間に溶けるそうですよ。生活クラブでは、原則禁止、チーズなどの一部にのみ使用しています。 

 消泡剤として使われるシリコンは、小豆を煮るときに出る大量の泡を消すために使われます。 

 合成着色料(いわゆる赤〇、黄〇等)は、和菓子のきれいな色を出すために使われていますが、原料は石油で、染色体異常や発がん性の問題が指摘されています。もちろん、生活クラブでは全面的に使用が禁止されています。

 国が認めているから大丈夫でしょ。とおっしゃる方もいますが、アメリカやEU諸国では毒性や人体への悪影響が認められて、禁止されている添加物が、いまだに日本では使われているのが現状です。複数の添加物を同時に使った場合の安全性については検証されていません。日本人が一年間で摂取する食品添加物の量は平均4kg/人と言われています。一つ一つの商品に含まれている食品添加物の量は0.何グラムですから、ちりも積もれば・・・。ですね。

 

 (株)丸きんまんじゅうでは、無添加のあんこを作っています。小豆を30分かけて洗い、砂糖と水を加えて、3時間煮ます。一日に500から600㎏のあんこを作っています。手間と時間を惜しまずに、安心な和菓子を作って下さっています。

 

 21年前には生活クラブの消費材、フルーツロールケーキが誕生しました。市販の物には、細菌の増殖を抑えるために保存料が使われていますが、生活クラブでは全面使用禁止されています。また、ガスを発生させて生地をふっくらさせるために、膨張剤が使われますが、生活クラブでは、使わなくて済むなら使わないという対応です。

 (株)丸きんまんじゅうのロールケーキに使われているスポンジは、卵のみの力で膨らませています。大きなボウルで泡立てますが、少量ずつ泡立てるのがコツだそうです。添加物を使えば、一度に大量に製造できますが、添加物を使わないということは、その分人力を尽くして製造しているということです。そして、ロールケーキの生クリームを塗ったり、フルーツをのせたり、ロール状に巻くのは、すべて人の手で行われています。特に、ロールケーキを巻くのは、お上手なお一人が(なんと、お名前が「まきさん」とおっしゃるのだそうです!!)、17年間巻き続けて下さっています。多いときは、一日に1,600本巻くこともあり、まきさんの出勤日に合わせて、ロールケーキの作業の日が決まるとのことです。お一人がずっと巻いて下さっているのは、「いつもと違うこと」があった場合に、すぐに気づくことができるためです。

 

 フルーツロールケーキに使われている、フルーツにもこだわりがあります。国産のみかんの缶詰と、沖縄産のパイナップルの缶詰を使っているところです。ある年、沖縄に台風がたくさん直撃して、パイナップルが不作で、パイナップルの缶詰が品薄になり、手に入らなかったことがあるそうです。偽装をするか(笑)(冗談です。もちろんそんなことはあり得ませんから、ご安心下さいね。)作らないかの選択を迫られた時に、沖縄まで行って、パイナップルを買い付けたそうです。普段の4倍の価格だったそうですが、そのパイナップルを使って、作って下さいました。フルーツが缶詰臭いというご意見が寄せられたこともあるそうですが、国産にこだわり、防カビ剤などの心配のないもの、また、生クリームに果汁の色が付かないことなどから、缶詰を使っていますと説明し、ご理解いただけたそうです。

 デパートやコンビニ、スーパーで売っているケーキは、工場で作ったものを冷凍し、販売のタイミングに合わせて解凍して並べています。そして、今年のクリスマスケーキは既に作り終わって、冷凍庫の中にあるのです。こんなからくりがあるんですね。参加者の方から、「え~!!」という声が上がっていました。

 

                                   

            (写真中央奥の背の高いイケメンが森さんです)

 

 

 お話をして下さった、(株)丸きんまんじゅうの森さんは、お嬢さんが3人いらっしゃるのですが、皆食物アレルギーをお持ちだそうです。今、アレルギーを持って生まれるお子さんが増えています。森さんも医師から聞いたそうですが、30代のご夫婦のお子さんにアレルギーを発症するのが多いとのことです。私も同年代ですが、私達が小さいころに、コンビニやファストフードが普及し始めました。自宅で作っていたものも外で買えるようになり、それまで食べたことがないようなものが売られるようになりました。いわゆる食の工業化です。自宅で作れば、すぐに食べますから、添加物などは要りません。色を鮮やかにする必要もありませんが、スーパーなどで、売ろうと思えば、美味しそうに見せるために色をつけ、しばらく腐らせないようにする必要が出てきます。

 

 レトルト食品や、外食産業が急成長したからこそ、女性が結婚後も働き、社会進出し、高度経済成長の一端を担い、豊かで快適な生活を送れるようになったのも事実でしょう。長期保存できるようになったことで、食中毒などの被害も抑えられ、恩恵にあずかっているのも事実です。しかし、その一方で、生活習慣病やアレルギー疾患が増加したのは無関係ではないと私は思っています。私たちの体は私たちが食べたものでできているのです。

 

 各世帯で、食品の買い物をしているのは、8割が女性であるとの調査結果があります。家族の健康を、妻であり母である私たち主婦が握っているのです。とても責任重大なことですね。私たちが選ぶもので、家族の健康が左右されるのですから、私達主婦が、賢くならなくてはいけません。生活クラブでは、しばしば、生産者とのコラボ企画で、直接お話を聞くチャンスがあります。皆さん、高い志と、熱い思いを持って真摯に消費材を作って下さっています。皆さん生活クラブの消費材を作るのは、本当に大変だと、口をそろえておっしゃいます。消費材自体はもちろんのこと、包材や容器にまで、厳しい基準がありますから、大変なのです。(株)丸きんまんじゅうの森さんはおっしゃっていました。普通は、1日で書ける企画書が、生活クラブの企画書は3週間かかるのだと。

 

 40年前に生活クラブ虹の街が流山で誕生し、先輩組合員さんがコツコツと築き上げてきた消費材たちです。私たちにできることは、買い支え、買い支える仲間を増やすことに他なりません。私は、自分の子どもやまだ見ぬ孫たちが安心して食べられる消費材をなくしたくはありません。生活クラブが無くなってしまうと困るのです。生活クラブのことをよく知らない方は、「生活クラブの物は高い。」と口をそろえておっしゃいます。私自身も、そう思っていました。ですが、生産者交流会に参加したり、先輩組合員さんのお話を聞いたりすると、この品質でこの価格はとても良心的だと感じるようになりました。生活クラブの一つ一つの消費材の向こうには、高い志と熱い思いで真摯に消費材と日々向き合って下さっている生産者と生活クラブを支え続けてきた先輩組合員がいるのです。

 

 私達消費者が、買わなければ企業も作りません。私たちの意識を少し変えるだけで社会は変わります。買い物は投票だと、言った人がいます。本当にその通りです。多くの組合員さんと、生活クラブを買い支えていきましょう。生活クラブではありませんが、最近、大手の食品メーカーが、無塩せきのウインナー、ハムを売り出しました。誰が聞いても知っているメーカーです。消費者からの要望があったのか、私は良い傾向だと思いました。TVCMでも放映されています。

 

 お話の後は、お待ちかねのランチです。スポンジに生クリームを塗ってフルーツをトッピングし、巻いて、ロールケーキを作りは、各テーブルで1本ずつ行いました。ロール状に巻くのは難しく、皆さん「まきさんはすごい!!」と大絶賛でした(笑)。

 

               

    (添加物を加えていない生クリームなので、温度が高いと、泡立てた生クリームがすぐにゆるくなってきます)

ランチメニュー 

・たまごサンド  ・チーズとハムのオープンサンド ・フルーツロールケーキ ・生チョコロールケーキ ・ホットケーキ2種と市販のホットケーキの食べ比べ ・ホットケーキミックスを使ったスコーンとケークサレ ・クラッカー  等

            

 

            

 

 皆さん、スイーツでお腹一杯になりました。生活クラブでは、スイーツ尽くしの企画は珍しいですが、皆さん大満足でした。

 

 参加者の方から好評で、レシピを教えて下さいとご要望の多かったケークサレとスコーンの作り方を、お伝えします。本邦初公開です(笑)是非作ってみて下さいね。

 

(ケークサレ)

材料  ・ホットケーキミックス200g ・卵2個 ・牛乳50ml ・菜種油70ml ・トマトケチャップ大さじ2

    ・玉ねぎ半分 ・パプリカ1個 ・ベーコン2枚 ・ズッキーニ1本 ・ミックスチーズ30g ・粗びき塩こしょう少々

 

手順  ・玉ねぎベーコンは好みの大きさに切ってよく炒め、粗びき塩こしょうを振る。(分量外の菜種油適量)

    ・ズッキーニの輪切り、パプリカの角切りをそれぞれ炒める。

    ・ボールに卵を割り入れほぐし、牛乳も入れ、ホットケーキミックスを加えて混ぜる。

    ・玉ねぎ、ベーコン、パプリカの半量、菜種油、トマトケチャップ、ミックスチーズを入れてよく混ぜる。

    ・型に流し、ズッキーニと残りのパプリカをトッピングする。

    ・180度に予熱したオーブンで45分間焼く。

    ・生地が焦げそうになったら、アルミホイルをかぶせる。

    ・竹串を刺して、何もくっついてこなければ完成。

 

 

(スコーン)

材料  ・ホットケーキミックス200g ・料理やお菓子にも使えるマーガリン50g ・ヨーグルト50g

 

手順  ・すべてを混ぜ合わせ、食べやすい大きさに型抜きするか、ひとまとめにしたものをカットする。

    ・180度に予熱したオーブンで15分焼く。

 

            

 

                                   Sachiyo

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