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2017年度 生活クラブ虹の街理事研修報告

去る2017年7月1日(土)から2日(日)の2日間で、生活クラブ虹の街理事研修を実施しました。研修内容は、

①   新生酪農(株)千葉工場 牛乳工場視察と牛乳・乳製品の取り組みについての学習

②   生活クラブ連合会顧問 河野栄次氏を講師に迎えた、理念研修

③   千葉県漁連 東安房漁協管内の視察と水産品の学習

以上3点です。     

研修1日目、新生酪農(株)では、200mlのパスチャライズド牛乳の製造ラインと、低脂肪牛乳の製造ラインの一部分を見学しました。そして、牛乳の取り組みの歴史を牛乳政策の第1次から7次まで振り返りながら学習しました。今日の日本では、巷でバターがないと騒がれていますが、本をただせば酪農家の廃業が後を絶たず、原乳の生産が減少していることが原因です。そのことに輸入で対応する現状に、生活クラブは都府県の酪農家の原乳をパスチャライズド牛乳として取り組むことで社会に対案を示していることを改めて確認しました。 

 

 

 

 

 

次に驚きの実演が!「ノンホモ牛乳」で作る簡単モッツァレラチーズです。お酢を使って作るカッテージチーズなのですが、これをお湯で練ると簡単に本格的なモッツァレラチーズが出来るのです。コツは脂肪をホモジナイズした牛乳ではなく「ノンホモ牛乳」を使うこと。理由は分からないそうですが、「ノンホモ牛乳」でないとできないのが不思議です。これを見た全員が「地域の企画でやって、ノンホモ牛乳をアピールしよう」と思いました。

 

 

 


理念研修は、テーマ「生活クラブとはなにか。」で河野栄次氏の講演。出席者との一問一答を行いました。生活クラブは人間が人間らしく生きる社会をつくるための道具だということを改めて認識し、自分はなにができるのだろうと振り返る機会になりました。

 

2日目は、千葉県漁連東安房漁協管内で、定置網漁場の見学の見学とひじきの学習と加工場の見学を行いました。定置網漁をおこなう皆さんはすべて漁協職員として雇用されており、人材の確保や後継者の育成に力を入れられている様子がわかりました。また、定置網漁業は自然環境を考えながらおこなう持続可能な漁業だということなど、初めて知ることの連続でした。ひじきの生産現場も、春先の大潮の時に磯で刈り取りをおこなうことや、蒸してから干す房州製法は国内では珍しいこと、現在は国産のひじきは減少しており、韓国産のシェアが約50%であることなど、こちらも初めて知ることの連続でした。自分たち単協内にある、水産の産地の重要性を理解できたのではないかと思います。

 

 

 

 

 

あわただしくも充実した2日間の研修でした。2017年度生活クラブ虹の街理事会は、この研修で学んだことを心に留め、人間が人間らしく生きる社会をつくる活動を進めます。

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