7/2(月)シンポジウム開催報告
津田沼モリシアホールにて、シンポジウム「発見!生活クラブの原点」が開催され、123名が参加しました。
第1部の基調講演は「カンブリア宮殿」に出演の生活クラブ連合会顧問・河野栄次さんを講師に迎え、テーマは「生活クラブの共同購入運動」についてです。
「カンブリア宮殿の取材は台本無しのぶっつけ本番でした。取材を受けた組合員・生産者は、聞かれてすぐ自分の言葉であれだけ話せてすごい」と3月8日に放映されたテレビのウラ話から始まりました。
生活クラブは、牛乳をまとめ買いして安く分け合う共同購入からスタートしました。
そして、脱脂乳や加工乳が主流だった当時、確かな品質の牛乳を手に入れるために酪農家と共同出資をして、自前の牛乳工場まで設立することになりました。
「人間が人間らしく生きる社会の仕組みをつくる」それが生活クラブの原点。
「よその企業が生活クラブのマネをすることは大歓迎!」というのも、「消費者が素性をわかって買うことができるようになるから。共同購入をすることは、社会の仕組みを変えることができる」と河野さん。
第2部はパネルディスカッション(パネリストの活動紹介)を行いました。
麻生一夫さん(新生酪農㈱)からは、牛乳工場設立から現在までの経緯と、原乳の質を損なわない自然に近い牛乳へのこだわりを紹介。
かりん糖の生産者、西村圭史さん(東京カリント㈱)からは、生活クラブの甘いお菓子第1号として取り組むまでの苦労を語りました。国産小麦粉使用・カラメル不使用など組合員からの要望は、当時の業界常識を覆す挑戦の連続だったそうです。
ワーカーズ結(生活クラブ虹の街の配送を受託している非営利市民事業・ワーカーズ・コレクティブ)で働く五十嵐紀子さんは、組合員活動を活かして消費材を組合員に届ける仕事について紹介。
組合員代表として松田加奈子さんからは、生活クラブ加入のきっかけや佐倉ブロックでの組合員活動についてお話がありました。
参加者アンケートからは、「河野さんがお話した、先を見据えて自分で考えて行動することを実践していきたい」「改めて生活クラブの原点を知り、自分も活動を通して新たな歴史をつくっていき、子どもたちにつなげていきたい」「生産者の熱い思いを聞くことができて牛乳やかりん糖が無性に食べたくなった」「もっとお話を聞きたかった」などの声を聞くことができました。
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もっと生産者の話を聞き、もっと消費材のことを知りたいという方へ
10月6日(土)に19の生産者が集まる「虹いろフェスタ2018」を開催します。詳細はチラシ配付をお待ちください。