今回は研修ということで、ビオサポマイスターと運営委員、8名が参加しました。

普段何気なく使っている消費材の「食酢」。
どんなお料理にも使いやすく、価格も税込みで200円以下と手頃ですが、
実はこだわりがたくさん詰まっています。

食酢は3つの種類のお酢をブレンドして作られています。
その中でも印象に残ったのは大きな杉の木桶で作られているお酢。
酒粕を3年もじっくり寝かせた後、木桶に入れて静かに3か月間発酵させると

コクのある柔らかい風味のお酢ができます。
昔ながらの製法に伝統を感じました。

 

また、私市醸造は日本の食文化を守り伝えるため、

食育の活動にも力を入れていますが、私市醸造の野口さんから、

小学校で行われた食育プロジェクトの紹介がありました。
化学調味料の使用が当たり前になっている今は

同じような濃い味付けに慣れてしまって
だし本来のやさしい味や酸味・苦味を知らない子供たちが多いそうです。

 

また、お酢は日本の伝統的な調味料ですが、
若い世代のお酢の使用量は、年配の人の半分ほどにとどまっています。
きちんとした味覚が形成されずに、
それぞれの家庭の味が失われてしまうのはとても残念なことです。

 

食材・素材を生かして家庭の味を大切にすることは
まさに私たちのビオサポ活動の目指すところ。
今回の見学会で聞いたお話を、今後の活動に生かしていきたいと思いました。

 

（すー）