「飯舘電力とめぐる再生可能エネルギーの旅」参加報告
「飯舘電力とめぐる再生可能エネルギーの旅」参加報告
2022年12月、生活クラブでんきの生産者・飯舘電力がプロデュースする「飯舘電力とめぐる再生可能エネルギーの旅」に参加しました。
旅の冒頭は、福島県庁近くの飯舘電力福島事務所でオリエンテーション。飯舘電力の千葉&米澤 両取締役副社長からのレクチャーを受けて、今回の旅の意味を再確認しました。
事務所がある「福島県再生可能エネルギー合同ビル」には、その名のとおり再生可能エネルギーを中心に、復興、文化、芸術関係の団体が入居しています。ずらーっと並ぶ社名。応援したくなる会社ばかり。
バスに乗って飯舘村へ。飯舘電力の第一号発電所は「特別養護老人ホームいいたてホーム」前の小高い丘に建つ飯舘村伊丹沢太陽光発電所。東日本大震災をきっかけに、ここが原点。ドローンで撮影した集合写真はみんな笑顔。
削られた山の跡地。飯舘村は除染で削った土がものすごく多かった村。除染で削った場所に戻すための土や、大量のフレコンパックを覆うために低線量の土が必要となり、村役場近くの山が削られ利用されました。原発事故がなければ、今も木々が茂る山だった場所。どう感じますか?
フレコンパックの大部分は、すでに村内の目に見える場所からは大方消えていました。
飯舘村の通称「ソーラーシェアリング銀座」を見学。農地の上に太陽光パネルを設置し、農業と発電とを並行して行っています。パネルの下では牧草を育てています。トラクターが通れるようにパネルは背が高~い。帰村がなかなか進まない村で、将来的に誰が農地を耕していくかなど、考えていかなくてはいけないこともあるそうです。
土湯温泉へ。源泉が噴き出す沢を登っていくと、ひと際目立つ地熱発電所が出現。日本では珍しい地熱バイナリー発電。温泉が豊富な日本ですが、地熱発電を行おうとすると様々ハードルがあるそうです。東日本大震災をきっかけに立ち上がった地元密着の会社・株式会社元気アップつちゆが運営しています。発電後のお湯を活用したエビの養殖場も見学しました。
宿泊は会津のガーデンホテル喜多方。こちらは会津電力の系列ホテルで、館内の電気はなんと生活クラブでんき!木質ペレットボイラー設備があり、暖かいお湯がすぐに客室に届きます。客室の床が無垢の木のフローリングなのも嬉しく、環境に配慮したホテルです。
会津電力特別顧問の佐藤彌右衛門さんが代々継承している大和川酒造店を見学した後、会津電力の雄国太陽光発電所へ。会津電力も、東日本大震災をきっかけにエネルギー自給の必要性を強く感じた彌右衛門さんらが立ち上げた電力会社です。うっすらと雪を被った太陽光パネルがキラキラしていました。生活クラブでんきを契約する我が家は、ここで発電した電気とも繋がっていると思うと、なんだか幸せを感じました。
行程最後は、郡山にある福島再生可能エネルギー研究所の見学。こちらは、国立研究開発法人産業技術総合研究所の拠点の一つです。
工業団地の一角で、太陽光・風力・水素発電などの研究が行われていました。福島県は「福島県再生可能エネルギー推進ビジョン」を策定し、2040年頃を目途に県内のエネルギー需要量の100%以上に相当する量のエネルギーを再生可能エネルギーで生み出すことを目指しています。原発や化石燃料に頼らず、自然と共生できる再生可能エネルギーの研究をグングン進めてほしいです。
これで旅の報告は終了します。が、飯舘電力はじめ福島県内の再生可能エネルギー発電所のみなさんの歩みは止まりませんし、生活クラブでんきを使うことで、私たちもともに歩むことができます。私が払う電気代が、誰がどこでどのような思いで発電する電気につながっているのかを実感した旅でした。
補足です。生活クラブでんきを供給する生活クラブエナジーでは、今回見学した飯舘電力の飯舘村伊丹沢太陽光発電所、前田佐藤営農型太陽光発電所、会津電力の雄国太陽光発電所に「ご当地電力証書」を使って1kWhあたり0.5円のプレミアムを上乗せして電気を買い取っています。
生活クラブでんきを使うことは、飯舘電力や会津電力の応援となり、復興支援につながります。ぜひ、生活クラブでんきをともに使う仲間になってください。
環境委員長 畔上久美
2022年12月、生活クラブでんきの生産者・飯舘電力がプロデュースする「飯舘電力とめぐる再生可能エネルギーの旅」に参加しました。
旅の冒頭は、福島県庁近くの飯舘電力福島事務所でオリエンテーション。飯舘電力の千葉&米澤 両取締役副社長からのレクチャーを受けて、今回の旅の意味を再確認しました。
事務所がある「福島県再生可能エネルギー合同ビル」には、その名のとおり再生可能エネルギーを中心に、復興、文化、芸術関係の団体が入居しています。ずらーっと並ぶ社名。応援したくなる会社ばかり。
バスに乗って飯舘村へ。飯舘電力の第一号発電所は「特別養護老人ホームいいたてホーム」前の小高い丘に建つ飯舘村伊丹沢太陽光発電所。東日本大震災をきっかけに、ここが原点。ドローンで撮影した集合写真はみんな笑顔。
削られた山の跡地。飯舘村は除染で削った土がものすごく多かった村。除染で削った場所に戻すための土や、大量のフレコンパックを覆うために低線量の土が必要となり、村役場近くの山が削られ利用されました。原発事故がなければ、今も木々が茂る山だった場所。どう感じますか?
フレコンパックの大部分は、すでに村内の目に見える場所からは大方消えていました。
飯舘村の通称「ソーラーシェアリング銀座」を見学。農地の上に太陽光パネルを設置し、農業と発電とを並行して行っています。パネルの下では牧草を育てています。トラクターが通れるようにパネルは背が高~い。帰村がなかなか進まない村で、将来的に誰が農地を耕していくかなど、考えていかなくてはいけないこともあるそうです。
土湯温泉へ。源泉が噴き出す沢を登っていくと、ひと際目立つ地熱発電所が出現。日本では珍しい地熱バイナリー発電。温泉が豊富な日本ですが、地熱発電を行おうとすると様々ハードルがあるそうです。東日本大震災をきっかけに立ち上がった地元密着の会社・株式会社元気アップつちゆが運営しています。発電後のお湯を活用したエビの養殖場も見学しました。
宿泊は会津のガーデンホテル喜多方。こちらは会津電力の系列ホテルで、館内の電気はなんと生活クラブでんき!木質ペレットボイラー設備があり、暖かいお湯がすぐに客室に届きます。客室の床が無垢の木のフローリングなのも嬉しく、環境に配慮したホテルです。
会津電力特別顧問の佐藤彌右衛門さんが代々継承している大和川酒造店を見学した後、会津電力の雄国太陽光発電所へ。会津電力も、東日本大震災をきっかけにエネルギー自給の必要性を強く感じた彌右衛門さんらが立ち上げた電力会社です。うっすらと雪を被った太陽光パネルがキラキラしていました。生活クラブでんきを契約する我が家は、ここで発電した電気とも繋がっていると思うと、なんだか幸せを感じました。
行程最後は、郡山にある福島再生可能エネルギー研究所の見学。こちらは、国立研究開発法人産業技術総合研究所の拠点の一つです。
工業団地の一角で、太陽光・風力・水素発電などの研究が行われていました。福島県は「福島県再生可能エネルギー推進ビジョン」を策定し、2040年頃を目途に県内のエネルギー需要量の100%以上に相当する量のエネルギーを再生可能エネルギーで生み出すことを目指しています。原発や化石燃料に頼らず、自然と共生できる再生可能エネルギーの研究をグングン進めてほしいです。
これで旅の報告は終了します。が、飯舘電力はじめ福島県内の再生可能エネルギー発電所のみなさんの歩みは止まりませんし、生活クラブでんきを使うことで、私たちもともに歩むことができます。私が払う電気代が、誰がどこでどのような思いで発電する電気につながっているのかを実感した旅でした。
補足です。生活クラブでんきを供給する生活クラブエナジーでは、今回見学した飯舘電力の飯舘村伊丹沢太陽光発電所、前田佐藤営農型太陽光発電所、会津電力の雄国太陽光発電所に「ご当地電力証書」を使って1kWhあたり0.5円のプレミアムを上乗せして電気を買い取っています。
生活クラブでんきを使うことは、飯舘電力や会津電力の応援となり、復興支援につながります。ぜひ、生活クラブでんきをともに使う仲間になってください。
環境委員長 畔上久美